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2010年 10月 24日

Lullaby of Bibury


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"a postbox"
Nikon D70


昨晩は写真のお仕事後(山梨行ってきた。)に地元で高校の陸上部のOB数人での飲み会でした。
卒業してから20年も経つのに先輩や同期と仲良く出来るのっていいですよね。
昔の話でも今の話でも大盛り上がり。楽しかったでーす。
しかしながら、なんでうちの先輩方にはあんなにお綺麗で性格も良い人ばかりが嫁に来てるんじゃろー?






ほどなくしてBiburyに向かうバスが来た。
人はあまり乗らず、私たちはいつものごとく一番後ろに乗りこむ。
あぁ、なんだかバスの乗り方も慣れたけど、Tube乗りたいなぁ。
やっぱり私は地下鉄が好きなんである。

窓から眺める風景はすぐ、石作りの建物から野原へと変わっていった。
少し天気は悪いがやはり暑い。おかしいなぁ。イギリスすごく寒いって聞いてたのに。
フィールドジャケットじゃなくて薄めのアノラックにしておけばよかった。

いくつかのup and downを繰り返していると、道がどんどん細くなっていく。
Bus stopも可愛らしい。ベンチでバスを待っているおばぁちゃんたちも、ちっちゃくて可愛い。

窓からよくよく見ると茅葺き屋根が結構ある。古い家の証拠。
確かこれって保存に結構なお金がかかるはず。個人でやってるのかなぁ?
(ロンドンなんかは区域によっては家の補修に規定・法律があって、
屋根の修理だけで100万単位のお金がかかったりするんだよね。
こういう文化保存区域ってニューヨークなんかにもあります。下手に直せないのが辛いらしい。)
そういえば形はほぼ変わらないけど、この辺の家はBourton-in-the-waterで見た家の壁と若干色が違うかな?
もう少し古めかしい濃いグレー。こういう違いって面白い。

40分ほどした頃であろうか。
なんけない道を曲がると、小さな町の入り口に着いた。Biburyである。
バス停は無いのだが、1軒のお店の前でバスが止まった。どうやら終点らしい。

降りてみると少し大きなバスがいくつか。人も結構いる。
あれは「はとバス」みたいな感じかな?ガイドさんのような人が旗を持っている。日本と一緒だぁ。

まずはお水を買おうと、バス停前のお店に入る。
ちょっと洒落たログ作りのその店は少しだけどお土産も売っていた。
裏側にはトラウトの養殖場があると書いてある。(Biburyはトラウトで有名。)
荷物にはならなさそうだったので、猫のティーマットも水と一緒に購入した。

とりあえずブラブラしてみようよ、と歩き始めた私たち。
人だかりがある所に行けば、まぁメインのものを見れる事にはなるのは当り前。
がやがやっとしてる場所に行ってみると.....、まぁなんとも可愛い家が連なる。
玄関も小さい三角屋根のフラット。建物の高さはあまり高くない2階建て。
屋根の上には猫がいる。小さい窓には飾り付け。玄関先がすぐ道になっている。
(後で見た他の家は大抵玄関前にはガーデンがあったので、この一帯だけちょっと違う感じでした。)
「建物の石は大体○○年前のもので~。」というガイドさんの説明に
観光客は家の壁に鼻先がついちゃうくらい近づいて観察。
うーん。窓から簡単に覗けちゃうよなぁ。四六時中観光客に覗かれるのって嫌だろうな。
でもカーテンつけてないところ結構あるけど慣れっこなんでしょうかね?

それぞれの家には名前(○○ houseのように。)がつけられていて、
どうやらそれは名前からくるものってわけでもなさそうである。
パン屋さんだったのかな?Bread Houseなんてのもあったよ。
家の表札にもパンが書いてあるの。普通の家なのに、面白い。

先にどんどん進んでいくといつの間にか観光客は少なくなる。
ふと見ると前を歩いていた男の人が抱いている赤ちゃんが無茶苦茶可愛い。
「お父さんが抱っこっていいよねぇ。」と言うとSさんが「あれお父さん~?」。
(まぁ、確かに少し薄いけど、外国人多いよ、若ハゲ。)
「いや、絶対お父さんだって。」「えー?」「賭けてもイイって。」

確かめねばならぬと、近寄って話しかける。
「可愛い娘さんですね。」
「有難う~。まだ生まれて間もないんだ!」
ほーら、ちょっとばかり老けてただけだよ。(笑)
少し先にいる奥さんらしき人は多分その赤ちゃんのお兄ちゃんと思われる子にバナナをあげていた。
夫婦でお休みの日にコッツウォルズ散歩。なんとも微笑ましい。
ニコニコしている家族が振りまく幸せは私たちにも伝播する。
そうよね。心からの笑顔が作った幸せは周りの人に、移る。
だから私は馬鹿馬鹿しいほどに笑う事が大好きなんである。ワラウカドニハフクキタルって本当。


夫婦に「お先に」をして、10分ほど歩くとパブリックフットパスの入り口を見つけた。
かなり見つけにくい感じの所で、どうやら歩いてる観光客もいなさそう。
そろそろお昼を取ろうかって話してたんだけど、店も無いし、1食くらい抜いたって死ぬ事はないさ。
せっかく風景が綺麗な所にいるんだもん、もっと見たいよ、と、そのままフットパスを歩くことにした。

少しぬかるんだ林の中に入っていくと、段々と傾斜が出てくる。
ふと顔を左上にあげると、綺麗な丘というか野っぱらが。
「あそこ、行きたいな。入れるかな?」「とりあえず向かってみようか?」

大きなポプラの木を眺め、チェスナッツの実を踏み、私たちは植生についての話をする。
Sさんは北海道出身なので北の木には詳しい。私の知らない事を色々教えてくれた。

以前書いた、Sさんの旦那様やと皆と行った野外観察会を思い出す。
まぶたに浮かぶ野山・草・動物。目に映るあらゆるものが綺麗で楽しかった。
ここもそう。沢山の色。緑・黄色・茶・赤・青。
豊かな大地と言うのはなんて美しいのだろう。

(現在COP10が開催されていますが、こういうものを私たちはこの先に生まれてくる人たちのためにも
きちんと残していかなければならないなぁ、と本当に思います。
もちろんただ残すだけではダメで、その繋がった命がまたこのような自然を大事にして、
人以外の生物とどのように共存していくかを考えてくれるよう教育する事も必要だよね。)


さて。
フットパスには大抵何箇所かにゲート(飼っている動物たちがそこから先に行けないように。)が取りつけられているのだが、
2つ目のゲートには「Bulls in this farm」との注意書き?が。
牛かぁ、大丈夫かな?でも引き返すのもう遠すぎるしねぇ。と思ったら、
前の方から2匹の、大きくて本当に綺麗なイングリッシュセッターを連れたお姉さん登場。
典型的な金髪碧眼美女である。爽やかでにこやかな顔でHello! 素敵。
2匹のセッターは追いかけっこ。あっという間に牧場の奥へと走り去る。
緑色の牧草の中に艶々とした茶色の犬が跳びはねる。じゃれあってる様子がまたなんとも美しい。
「まぁ、向こう側から散歩に来たって事は大丈夫ってことだね」と、Sさんとまた歩き始めた。

ゲートの先。そこはなだらかな傾斜が続く、それはそれは美しい広大な牧場であった。
柵と遠くに見える針葉樹。羊の群れ。視界に入ってくる全てが絵のようで感動。
曇が少し晴れて青空が覗く。私は歩きながら夢中で写真を撮った。


コッツウォルズ。古きイギリスの残る場所。

「ヴェニスを見て死ね」という言葉があるけれども
「コッツウォルズを歩かずに死ぬことなかれ」とも言いたい私なのでありました。

その15へ続く
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by top-to-toe | 2010-10-24 19:08 | Nikon 写真


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