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everything but the kitchen sink (saori's photoblog)

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2010年 12月 15日

No change, no life. No photo, I die out.

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ArtcompeX 10.
無事終了致しました。
結果は残念ながら4位。NY行きは逃してしまいました。
それでも壇上から名前を言ってもらえたのは嬉しかったです。(5位まで発表されました。)

写真を出したのは自分だけ。
大きさそのものや筆や手が描く他の人の作品達の力強さに圧倒されて、
やっぱり少し落ち込んでしまいました。
自信が無かったわけじゃなかったのに。

ところが、土曜日。
会場には結構なお客さんが来ていて、私の写真もそれなりにきちんと見ていてくれて。
最初は声をかけずにいたのだけど、床にばらまいた写真を丁寧に見てくれてる人もいたので、
(今回初めてインスタレーションなるものをやってみて、壁掛け7枚に通じる意味を含ませて
手札~2Lの写真を50枚ほど、裏にメッセージを入れて展示しました。)
午後からは少し、人に話しかけてみました。


今回、私はテーマ的にはありきたりなものなのだけど
「破壊と復活と再生」的なものを自分の写真に織り込んで展示しました。
撮った写真とタイトルにそれを刻み込んだつもりです。

で、すごく嬉しかったのは、それを言ってもいないのに人にそれが伝わっていたこと。
私の真意を、(もちろん全員ではないけれど)観て下さった多くの方々が
私が口に出す前に私に伝えてくれた。

日曜日、発表が始まる頃にはなんだかとても充足感が強くて
「あぁ、やっと私の中で写真が1つ完結したなぁ。」って気持ちになりました。
で、それは月曜日が来て、いつもと変わらない仕事が始まって、
まだ少ししか経ってないにも拘らず、コンペがもう遠く前の事だと思ってしまうような今でも
そのままずっと変わらないでいます。

私が写真を始めてからずっと私の写真を見守ってくれていた高校の同期が来て言ってくれた。
片方はプロで片方はそうじゃないけれど、2人が口をそろえて言った。

「saori、随分変わったね。暗くない。黒い写真なのにちっとも暗くない。」

多分、この一言が大きかったんだと思う。
私が一番表現したかったのがそこだった。


NY行きがダメだった事、悔しくなかったと言えば嘘になるかも。
だって授賞式で少しだけだけど、泣いた。
一緒に参加してた、仲良しのMemiちゃんと、泣いた。
手が届きそうだったんだもの。やっぱり欲しかった。

それでも私は今回大きなものを手に入れた気がします。
月曜日の朝、会社に出かけるときの景色が全然違う。自分でもびっくりした。
人生180度変わったなんて事はないけれど、とてもとても大きな変化が生まれたんだなぁ、って。

思えばこの時期は大抵ある事がきっかけで、私は心調を崩しがち。
でもね、それもようやく払拭できつつあるのかもしれません。
5年?6年?よく考えれば長かった。あっという間のような気もするけれど、やっぱり長かったんだと思います。
で、結局私を変えるきっかけを作ってくれたのはやっぱり写真だった。
写真そのものもそうだけど、写真で繋がった人たちやカメラや景色や対象物が
私の人生をいい方向に変えてくれてるんだなぁって思えるのはやっぱり嬉しいよね。


さて。ゆっくりしてはいられません。
1月の写真展が待っています。
本当は少し休みたいけど、今のってるなら、それにのったまま進んじゃった方がいいよね。


四十にして不惑。
きっとこれってね「惑わない。」ではなくて
「惑うことがあったとしてもその根本を受け止め、あわてず先を見据えて進む」なのだと思う。
私は今回の事で否定ばかりしていた未来をようやく享受できることになって、
大体の友人よりも(精神的な部分で)一足「遅く」先に進み始めたばかりだから、
もう40近いのに、きっとこの先、私がふらふらしてた時にしっかり頑張って進んできた
同年代の人たちよりもずっとずっと惑うことも多いし焦っちゃうと思う。
それでもこれからは惑う根本をきちんと受け止めて理解できるようにはしたいと思います。
適当に生きてきたキリギリスはこれから頑張って人生を生き抜いてやるのだ。

さ、明日もお仕事です。UK特集もそろそろ再開しなくちゃねー。
(これからちょっとだけ流星群を見る予定ー。皆さん観てるかな?)

by top-to-toe | 2010-12-15 01:02 | Nikon 写真


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