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everything but the kitchen sink (saori's photoblog)

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2009年 10月 12日

It is the reason for living


It is the reason for living_a0073456_211136.jpg


I am an artist and she is also.
私はアーティストであり、彼女もまたそうである

We know what is the happiest thing for us.
私達は何をすることが一番幸せかをわかっている

"her life, my life"
Pentax MZ-3, KODAK 125PX





今日は渋谷で写真仲間のMasaとランチ。Masaの写真が飾ってるcafeに行ってきた。

Masaの写真は人物が多いのだけど、人柄のせいか撮られた被写体の表情が非常に柔和。
私の知ってる写真家の中で人物得意な人は何人かいるけれど、
短焦点であれほど寄って、子供じゃなくて大人の笑顔をあれほど引き出せるのはMasaだからこそだと思う。
人物が超苦手な私は羨ましい限りである。
まぁ、ダライラマの家にアポ無しで2回も押しかけるような人物だからね。ちょっと普通ではない。(笑)

目的は写真展の作品受け取りがメインだったんだけど、比較的時間があったので写真と旅の話を色々としてきた。
(彼は世界のあちこちを旅して写真を撮っている。特にアジア圏。話がとにかく面白い。)
そんな中でインドの話しになる。

実は人からよく「saori、インド行ってみたら?いい写真沢山撮れるよ。」と言われるが、私はあまりインドには行きたくない。
というか、行くのをためらう土地なのである。
多分それは彼が言う「善と悪・幸せと不幸せ」のような「対極のベクトルが無い世界」だからだと思う。
カオスはカオスでも、本当の意味のカオスの国。なんでもあり、は私にとって苦手な領域なんである。
またフォトジェニックな場所だということは聞いてるし確かに強烈なものが撮れるだろうけど、
あらゆるところに宗教が垣間見える場所なので、そういうところをあまり撮りたくないってのもある。
何故なら私にしてみればそれは、「教会の中」で断りも無くばしゃばしゃ写真を撮る行為に近いものがあって
私はそれなりに宗教を大事にしているので、躊躇するのが目に見えている。
もちろん相手が了承してれば問題ないし、そういう写真が嫌いなんじゃないのだけど、
(矛盾するようだけど見るのはむしろ好きだったりもする。)
私自身はそれを撮るのが難しいのである。


「インドは呼ばれて行くところだよ。」

Masaにそう言われて本当にそうだと思った。私はまだ呼ばれてないんだなぁ、と。
で、一生呼ばれないかもなぁ、と、本気で思った。

よく考えれば、私は私の撮りたいものがなんであるかわかっているし、
いかに人からあそこはいいよ、と言われても、そこに撮りたいものが無さそうなら行きたいとは思わない。
私にとって旅の目的は今や、写真を撮る事がメインだからである。
もちろん食わず嫌いはよくないしチャンスがあれば行くべきなのかもしれないけれど、
インド以上に撮りたい場所が私には他にもごまんとあるのだ。

次はどこに行くべきか?

写真展が終わってから、少しゆっくり考えたいと思う。
ここんとこ忙しくてある意味自分の写真と向き合えてないから、向き合うことのできる場所へ行きたいなぁ。

Masaのおかげで写欲が少し涌いてきた、連休最終日の素敵な午後なのでした。
(帰りにアクシデント2つあって結構疲れたんだけどね。まぁ、それもまた人生...。)

by top-to-toe | 2009-10-12 22:07 | PENTAX 写真


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